算命学
中国で発祥した干支暦が元になり、年月日の干支、そして人の運命を占う中国占星術、中国陰陽五行を土台となっている運命学の一流派で、その伝統を受け継ぎながら日本で学問として大成したものに算命学があります。これは、運命を算出する意味があり、命理学全般を指す言葉となっています。
算命学の占い方法は、生年月日をもとに陰と陽の2つの命式を割り出し、そして個人の性格や運気を読み取り、そこからアドバイスを行う方式です。吉凶を占うだけのものとは異なり、生涯にわたる運命の波を読み取り、その人の隠れた才能や、生まれてきた理由、幸せになるためにはどうすればいいのか、何をすれば幸せになるかなど、「現実の幸せ」と「精神の幸せ」の両方を教えてくれます。
吉凶を占う際は、今ある自分を変えるよう促しますが、算命学では自分を変えてはいけないと教えています。自分を変えずに、環境を変えることで、変化を起こすことができるというのです。「幸せ」を得るにはどうすればよいのかについて教えてくれるわけですが、大事なことは自分の本質を知ること、自分の環境を整えること、といったように周りの人が見る世界観を通じて、現状の問題をどのように解決するのかを考え、自分の大局を知ることにかかっています。
価値観が崩壊しつつある現代、そして混迷の時代にある現代にとって必要な事柄を教えてくれています。このような背景があって算命学が今日に至るまで発展してきていると言えます。