年: 2014年

  • 九星気学

    生まれた日を占いに用いる占いは多くありますが、九星気学に関しましても生まれた年月日の九星と干支、五行を組み合わせた占術となっています。方位の吉凶を知るために用いられることが多くあります。
    九星とは「一白水星」「二黒土星」「三碧木星」「四緑木星」「五黄土星」「六白金星」「七赤金星」「八白土星」「九紫火星」の九つのことを指します。ただし、中国においては九星というだけでは区別がつかないことがあるため、その場合は紫白九星と呼ばれています。それぞれ星の字が付けられていますが、九星術を総称した気学の根本となっている「河図」「洛書」の図に由来しています。

    自分の産まれた年が本命星といって、本命星は毎年九星を順番に回っていっています。そして、凶方位を調べることもできます。凶方位には、五黄殺、暗剣殺、歳破、本命殺、本命的殺があります。吉方位は、本命星による「相生・比和」の関係が成り立っていて、相生とは良い関係で吉を表し、比和とは中吉を表しています。五行のそれぞれを見ていくことで占うことが出来ます。

    起源については、3000年~4000年前だといわれています。中国の兔王が帝王の時代、9年間雨や洪水により大災害を受け、非常な苦労を受けたときがありました。この時、兔王が水工事を行い、洪水を東方の海に流したと言われています。洪範九畴を作り、天の声を聞いて、自然の運行を行い、国を治めていったようです。これを落書と言い、九星の起源として伝わっています。その後、時代が進み九星気学といわれるようになったようです。

  • 奇門遁甲

    奇門遁甲(きもんとんこう)は方位を利用する占いで、方位占いの一種です。
    あまり日本では馴染みがありませんが、中国ではとても歴史のある占いで、その始まりは天帝から授かったという伝説があります。 (さらに…)

  • 紫微斗数

    占いの種類には様々なものがありますが、生まれた日を使って占うものは幾つもあります。その中でも「紫微斗数」について紹介します。「紫微斗数」は太陰太陽暦をもとにした占術として区分けされており、生年月日とその日時を用いて個人の特性や巡ってくる運勢を占うものとなっています。内容としては、西洋占星術のハウスと同じ概念の十二宮へ暦から算出される星を配置し、その星の吉凶象意から占うものです。「命盤」にどの運気が入ったかにより、自分自身も知らなかった自分の本質や運命を理解することができ、今後の進むべき道についても明確に教えてくれます。

    「紫微斗数」では、自分の主星が何かを確認します。それによって、性格的な特徴や行動の傾向がわかるからです。例えば、太陽星であれば情熱的で積極的な方です。また、太陰星であればやさしく奥床しい性格です。他にも、破軍星であれば勇猛果敢に突き進む性格だと言えます。これが分かると、物事に対する見方や決断の土台となっている自分の性格的な特徴をしることができます。これを踏まえて恋や仕事、商売、結婚など重要な選択が必要なときに用いられているようです。

    時代背景としては、唐の末期から宋の時代にかけて陳希夷が創始したと伝えられています。「紫微斗数
    の名前は北極星である紫微星を主とする星々から運命を量る枡を意味しているようです。これを用いる際に四柱推命と併用されることもあるようです。現在では幾つかの流派に分かれているようですが、いずれの流派も明の時代に出版された「紫微斗数全書
    を原点としているようです。

  • 四柱推命

    多くの人が占いを気にしていて、楽しみにもなっています。様々な占いがある中で、占星術、中でも生まれた日を用いた占いも何種類かあります。その中で「四柱推命」という占いを聞いたことある人はどれくらいいるでしょうか。知っている人は少ないかもしれませんが、生まれた日と干支を用いた占いとなっています。どんな占いか、またどんな相談に向いているのか、時代背景についてもまとめていきます。
    「四柱推命」を大雑把に説明すると大昔の中国で生まれた「過去」「現在」「未来」を予見する運命学の一つで「陰陽五行説」を基に、人が生まれながらにして持っている性格や能力、そして素質を取得しその人の努力や経験で変わる後天的な運命をも予測する占いです。

    「四柱推命」が起こったのは、中国の隋や唐の時代に形態が作られたと言われています。その後、宋の時代の徐子平という占術師が記した書の中で「四柱推命」が述べられており、この記録が最古のものとなっています。日本に伝わってきたのは江戸時代の中期になってから「四柱推命」に関する書物が中国から伝わってきたようです。そこから日本における「四柱推命」が始まりました。

  • 算命学

    中国で発祥した干支暦が元になり、年月日の干支、そして人の運命を占う中国占星術、中国陰陽五行を土台となっている運命学の一流派で、その伝統を受け継ぎながら日本で学問として大成したものに算命学があります。これは、運命を算出する意味があり、命理学全般を指す言葉となっています。

    算命学の占い方法は、生年月日をもとに陰と陽の2つの命式を割り出し、そして個人の性格や運気を読み取り、そこからアドバイスを行う方式です。吉凶を占うだけのものとは異なり、生涯にわたる運命の波を読み取り、その人の隠れた才能や、生まれてきた理由、幸せになるためにはどうすればいいのか、何をすれば幸せになるかなど、「現実の幸せ」と「精神の幸せ」の両方を教えてくれます。
    吉凶を占う際は、今ある自分を変えるよう促しますが、算命学では自分を変えてはいけないと教えています。自分を変えずに、環境を変えることで、変化を起こすことができるというのです。「幸せ」を得るにはどうすればよいのかについて教えてくれるわけですが、大事なことは自分の本質を知ること、自分の環境を整えること、といったように周りの人が見る世界観を通じて、現状の問題をどのように解決するのかを考え、自分の大局を知ることにかかっています。

    価値観が崩壊しつつある現代、そして混迷の時代にある現代にとって必要な事柄を教えてくれています。このような背景があって算命学が今日に至るまで発展してきていると言えます。