太乙神数
数ある占術の中でも、スケールの大きさが半端ではない占いの一つがこの太乙神数です。
まずこの占いは個人の運命を予測する為ではなく、国家の未来を予見するために使われて占術で、国一つを占ってきた歴史の重みがあります。
また、一説では中国神話の神『蚩尤(しゅり)』と『黄帝』との戦いにおいて利用されたといわれています。一部では発祥とも言われていますが奇門遁甲と被るので発祥は不明です。
占いに盤を使う中国の占いカテゴリー『式占』に分けられ、同じカテゴリーの六壬神課と奇門遁甲とは占いの方法で六壬式(六壬神課)と遁甲式(奇門遁甲)そして太乙神数の太乙式と合わせて「三式」と総称されています。
太乙神数が国家を対象にした占いですが本質はすぐ目の前の事柄ではなく、もっと先の何百年や何千年といった遠い未来についての占いです。これは表層の問題を取り上げるのではなく、内面の深い問題を重視していく占いともいえます。
その為、国家単位で使われた占いですが、個人で占う事も可能で、明日の天気などの目の前の悩みには向いていませんが、人生のウィークポイントやターニングポイントといった大きな流れの中を汲んで占うの事には最適です。